ページデンタルクリニック：大矢さん

幼少期に通っていた歯科医院の思い出

　むし歯ひとつない兄とは対照的に、私は何度か治療をしに母と歯科医院へ行ったことを覚えています。
　お姉さんが優しかった印象はありますが、歯を削る音、独特なにおい…と決して行きたい場所ではありませんでした。
　今思えば、むし歯になりやすい習慣をしていたと思いますが、治療をすれば治ったと思い同じことを繰り返していました。

メインテナンスの際に心がけていること

　患者さんの変化に敏感になることです。検査を数値の変化だけではなく、なんとなくいつもと違うプラークの付き方、発赤の仕方、また声や表情など些細な変化に気づくようにしています。その変化から患者さんとの距離がぐっと近づいたり「実は…」と話してくれることもあります。
　私が患者さんと関われる時間は一時的なものであり、一人ひとり様々な生活背景や心身の変化を抱えているので、その様な変化にも寄り添えるといいなと思っています。

患者さんとのコミュニケーションで心がけていること

　相手を知ろうとすることです。口腔疾患の原因やリスクは患者さんの生活習慣の中に隠れており、それを改善しないかぎり、治癒に導くことは難しいです。
　患者さん自ら生活習慣などお話してくださるよう“あなたのことを知りたい”という気持ちで接するようにしています。

歯科衛生士として成長したと思う時

　当院に入職して予防を学ぶ中で、歯科衛生士としての責任ややりがい、そして楽しさを感じることができたのが大きな変化であり、成長につながるのかなぁと思います。
　新卒の頃は、目の前のプラークや歯石を取るのに必死で、仕事をこなすことにやりがいを感じていたと思います。
現在は、対患者さん、対チームを通して、それらを実感することが多く皆さんに感謝しています。

歯科衛生士の魅力は何ですか

　患者さんと長いお付き合いができることです。治療で終わりではなく、予防やメインテナンスを通じて、患者さんの健康を長期的にサポートしていきます。
　患者さんと長く付き合いながら、その人生の一部に寄り添えるのは、歯科衛生士の特別な魅力です。

歯科衛生士を生涯続けますか。

　続けていると思います。5年、10年後も笑顔でメインテナンスに通ってくださっているいいなぁと、患者さんの未来を想像するのですが、その先には歯科衛生士である自分もいます。
　未熟な自分に落ち込むこともありますが、日々成長して私に会うことで笑顔に健康になれる、そんな存在になれたらいいなぁと思います。