Skip to main content

メインテナンスを受けよう

「歯科検診」だけでは守れない、歯とお口の健康

「治療が終わったから、もう歯医者に行かなくても大丈夫」と思っていませんか?
実は、むし歯や歯周病は“治して終わり”ではなく、再発しやすい生活習慣病のひとつです。

世界保健機関(WHO)やヨーロッパの歯周病学会などでも、むし歯や歯周病は生活習慣が深く関わる「予防可能な慢性疾患」と位置づけられています。
つまり、毎日のケアや定期的な通院が、歯とお口の健康を守るカギなのです。

むし歯や歯周病は「繰り返しやすい病気」です

むし歯は、一度治した場所が再びむし歯になりやすく、同じケアでは再発リスクが高くなります。 歯周病も、一時的に良くなっても、そのままにしておくと再び進行してしまうことがあります。

原因は「バイオフィルム」と呼ばれる細菌のかたまり。これは毎日の歯みがきでは完全に取り除くことができません。だからこそ、歯科医院での定期的なケアやチェックが欠かせないのです。

バイオフィルムとは…
細菌のかたまりで、むし歯と歯周病の原因です。
うがいをしたり、軽く磨く程度では取り除くことは難しく、きちんと除去するためには歯科医師や歯科衛生士による器械的な除去が最も効果があるとされています。

歯科検診とメインテナンスの違い

よく混同されがちな「歯科検診」と「メインテナンス」ですが、目的も内容も異なります。

歯科検診 メインテナンス
目的 むし歯や歯周病がないかをチェックする 健康な状態を維持し、再発を防ぐ
内容 視診・レントゲンなどの検査 バイオフィルム除去・歯ぐきの検査・セルフケア指導など
タイミング 痛みや違和感があるとき 治療後の健康管理として定期的に(3〜6ヶ月目安)

歯科検診は「病気を見つける」ためのものであり、
メインテナンスは「病気をつくらない」ための習慣です。

定期メインテナンスによる健康な状態を維持する概念図

概念図の線は、定期的なメインテナンスを受けることで歯と口の健康が継続的に健康な状態を維持できることを示しています。
メインテナンスの間隔は、初診時の疾患の程度、治療後の歯周組織やホームケアの状態、全身疾患の有無などをもとに決めます。患者さん個々の状態で変わってきます。

メインテナンスの受診間隔について

クリーニングとメインテナンスの違い

「クリーニング」と「メインテナンス」も、よく似ているようで実は目的が違います。

クリーニング メインテナンス
目的 歯の汚れや着色を落とし、見た目をきれいにする 歯と歯ぐきの健康を守る、再発予防のためのケア
内容 歯石・ステインの除去が中心 バイオフィルム除去・歯周ポケットの検査・生活習慣の見直しなど
対象 見た目をきれいにしたい方 治療後の方、健康を維持したいすべての方
保険適用 基本的に自費診療 条件により保険適用あり(歯周病管理など)

クリーニングは見た目の改善が中心ですが、
メインテナンスはむし歯・歯周病を防ぐための医療的なケアです。

一生、自分の歯で食べるために

むし歯や歯周病は、生活習慣が深く関係する繰り返しやすい病気です。
だからこそ、治療が終わったあとも「予防のために通うこと」が大切です。

歯科医院は「治す場所」から「守る場所」へ。

定期的なメインテナンスを通して、一生ご自身の歯で食べ、話し、笑える日々を一緒に守っていきましょう。

X Instagram