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木村綾子さん:福田歯科医院

当院の診療の特徴と私の役割

当院はファミリーデンティストを目指し、家族間での健康意識を高め、むし歯や歯周病の発症と進行を予防する取り組みをしています。その中で小児の特徴として、お子さんの歯がはえてきたら歯科受診を促し、むし歯菌の感染があるか、これから感染する可能性があるのかを見るためご家族の方のリスク検査も必ず行っています。
もちろん、妊娠中や産後でも体調をみてお母さんのケアも大切にしています。
私は小児部(U20)の歯科衛生士としてお子さんはもちろん、お母さんも担当することがあり、主にリスク検査・予防プログラムの立案・定期メインテナンスをしております。

患者さんへの「診療情報」の媒体や説明とその理解

小児(U20)を担当しておりますので、ご両親へ向けての説明がほとんどです。
初めての方へは当院がどんな歯科医院で、何を大切にしているかをクリニックガイドをもとにお話し、0歳の赤ちゃんも口腔内写真撮影・リスク検査を行っています。
検査結果が出てからデンタルフラッシュやデンタルX、カリオグラムを用いて、今のお口の状態やこれからお子さんにしてあげられるベストな方法を提案・指導をし、口腔ケアが特別なものではなく、生活の一部として取り入れられるよう意識しています。

歯科衛生士として成長したと思う時

新卒で入局し長く勤務しておりますが、歯科医療も10数年前の状況と今とでは、違うことも多く、日々ついていこうと必死になっています。
成長できた!という実感はあまりありませんが、いつまでも様々な情報を吸収できる柔軟な歯科衛生士でいたいと思っています。
生まれて数ヶ月の赤ちゃんが受診し、それをきっかけに家族皆さんが予防をすること、自分自身のお口の健康に興味を持ち行動変容してくださると、私も嬉しく思いますし、励みにもなります。

子どもの頃の歯科体験

両親の知人に歯科医師・歯科技工士がおり、同年代の子もいたため、わりと小さい時からその家に遊びに行きながら、ついでに歯をみてもらったという記憶があります。
しかし、メインテナンスではなく治療だったり、ブラッシングだけをし、歯科衛生士さんと話していたように思います。
お菓子をよく食べる子どもでしたので、ケアをもろくにせず、むし歯ができて当たり前で…
今となっては後悔することも多くありますが、その当時は麻酔の感じを楽しんだり、嫌なイメージは決してなかったように思います。

歯科衛生士になった理由

母からずっと言われていたのは、資格をとり、それを仕事としていくようにでした。
女性という立場から色々と環境の変化も考えられ、その中でも資格があると、それを活かした働き方ができると知っていたからだと思います。
小さい時から身近に感じていた職業でしたので、自然に歯科衛生士になろうと思っていました。
本来の歯科衛生士の仕事を知ったのは、歯科衛生士学校に入ってからでしたし、働くことによって、こんなにも深い職業だったのかと改めて感じています。

小児部のDHとして

福田歯科医院が現在の場所に移り、小児専門のエリアができたことにより、多くのお子さんが来院してくださるようになりました。
その中で、むし歯や歯周病になる前に歯科医院を受診することがとても価値のあることだと、気づいている方が函館市は少ないように思います。気になることができてから歯医者に行くという考えが残っているようです。
その中でも、我が子をむし歯から守りたい、予防をしたいと希望される方も多くなってきているので、お子さんを通して、家族全員が共にお口の健康を守ることがとっても素晴らしいとお伝えしていきたいと思います。

使用しているキュレット

  • LMグレーシーキュレット
  • RDHグレーシーキュレット

愛読書・雑誌

スウェーデンのすべての歯科医師・歯科衛生士が学ぶトータルカリオロジー
ベンクト・オロフ・ハンソン/ダン・エリクソン著 西真紀子訳
「マイナス1歳」からはじめるむし歯予防
仲井雪絵著