アップルデンタルセンター:相澤紀花さん
歯科衛生士を志した理由
私は小さい頃、治療が必要な歯があったために頻繁に歯科医院に通っていました。担当の先生が優しい先生だったため恐怖心はなく、治療に大変興味を持っている子どもでした。進路を考え始めた時に医療の道に進みたい事を知っていた母から歯科衛生士という職業を勧めてもらい、自分が知っているアシスタント業務以外にむし歯や歯周病を予防をするという役割があることを知りました。幼少期の自分の様な経験をする人を減らせたら良いなと思い歯科衛生士を志しました。
仕事のやりがいについて
やりがいを感じるのは、やはり自分が担当した患者さんが、ご自分の口の中に興味を持って良くしようとする行動変容に繋がった時です。自分が行ったOHI を実践してくれるということは、信頼関係を構築できている証拠の1つだと思います。この先もこの患者さんを良くしたいという、私のモチベーションにも繋がり一緒に頑張ろうと思えます。
MTMと世間一般の診療との違い
MTMと世間一般の方が考える治療では、患者さんの口腔内を見据えている期間が違います。多くの方は困っている所をすぐ治してもらい、クリーニングですっきりさせることを目的として歯科医院を選ぶ方が未だに多くいるように感じます。それはあくまで一時的に良い状態になるための通院だと、私は幼少期の経験から感じています。
MTMでは自身の口腔内の原因の追求と現状を詳細に知り、今後どうしていきたいかを考えられるステップがあり、自分事として捉えやすい環境がつくられます。そしてそれが患者さん自身の長期的な口腔内の健康維持に繋がります。
患者への「診療情報」の説明とその患者理解について
診療はMTMの流れである歯周基本検査、口腔内写真撮影、エックス線写真撮影(14枚)、バイトウィング(4枚)、口腔内検査を行いこれらの写真の見方も説明していきます。
時間をとってしっかり患者さんにご自身の口腔内の状態を知ってもらうことが重要です。説明はカリオグラム・デンタルフラッシュを使っています。
わかりやすい説明ができて初めて治療への同意が得られ、治療やメインテナンスへの理解が深まり、そして5年、10年、20年後の患者さんの口腔内の健康に繋がっていくと思います。
富士通予防歯科クラウドサービスを利用して診療情報を患者さんと共有することに対しての患者さんの反応、その効果などについて
口腔内の情報をデータ化し、インターネットを介して患者さんと共有することにより自分事化されます。体重、血圧、中性脂肪を気にするように歯の状態、本数を気にする患者さんが増えています。
これらのデータを介してデンタルIQが上がり、自宅での口腔ケアにも影響があり、セルフケア用品の重要性にも気付いてくださいます。
歯科衛生士として成長したと思う時
患者さんごとに伝える知識や技術を選択できるようになった時に成長したなと感じます。短い期間ですが前の職場で訪問診療を経験したことにより、外来では出会えない患者さんへの対応や注意点を現場から多く学べたので、今後も口腔内だけでなく全身について学び、色々な角度からアプローチができる歯科衛生士になれたらと思います。まだ4年目で知識も経験も浅いので、先輩や患者さんから多くのことを学んで日々頑張りたいです。
専門学校時代
北海道の歯科衛生士学校で学びました。漠然と国家試験に合格するために勉強し、家の近くの医院で働くことを想像して過ごしていました。
歯科衛生士がここまで多岐に渡る専門職だとはその頃は理解していなかったです。現在は実家を離れ、東京で予防に特化した歯科医院で歯科衛生士としてのスキルを磨いているところです。
スキルアップのために心がけていること
現在は当院で勤め始めてまだ3ヶ月目です(2023年6月現在)。今は担当をもたずひたすら先輩に付いて学びの最中です。患者さんを口腔内を疾患から守ることを第一に考え、それには丁寧で正確な説明ができるように勉強中です。
また一度しか参加していませんが、院長主催の「主にう蝕と歯周病を学ぶ会」に参加しました。3ヶ月に一度、たくさんの方が参加される勉強会です。どの歯科衛生士さんも非常に意識が高く、刺激を受けました。私もkeep28の一端を担える歯科衛生士になれるよう努力していきたいです。
好きなケアグッズ
- TePeセレクト コンパクトソフト
参加している良かったセミナー
- 主にう蝕と歯周病を学ぶ会