Skip to main content

髙橋典子さん:柴田歯科医院

当院の診療の特徴と私の役割

当院では、低年齢からの口腔管理のために家族ぐるみでの予防に力を入れています。特に身近でお子さんに接しているお母さんの口腔内の状況、生活習慣、歯科の通院状況、歯科に対するイメージなど全てがお子さんに影響を与えるため、お子さんの予防の一環としてお母さん自身にもリスク検査を受けてもらい関心を持っていただけるようにしています。
その中で、私は母親専任歯科衛生士をしています。それにより、小児担当歯科衛生士との連携もとりやすくなりました。

患者さんへの「診療情報」の媒体や説明とその患者の理解

当院では初診時、患者さんに口腔内写真、レントゲン写真、むし歯と歯周病のリスク検査を100%実施しています。説明時にはチェアサイドでアニメーションで説明ができるデンタルフラッシュ、むし歯のリスクはカリオグラム、歯周病のリスクはOHIS、各歯科衛生士が作成したパワーポイントなどを利用し、患者さんのデンタルIQを上げていきます。OP医院でしか知ることのできない患者さん自身の今後の口腔内を深く理解していただけるよう、色々なデータを用いて常に情報提供しています。一般的なデータではなく患者さん自身のデータと病状を照らし合わせることで興味を持ってくださいます。

歯科衛生士として成長できたと思う時

お母さんにリスク検査を受けていただく時点では、自身の通院を考えていない人が多くいます。しかし、情報提供しながら、『お子さんの口腔内を守るために、お母さんの口腔内を通じて知識を深めてもらいたい』と話をすると表情が変わり、通院に積極的になってくれる人が増えてくると成長できているのかなと感じます。また、通院している中でお子さんだけでなく、お母さん自身のセルフケアが向上し、データとして改善された時に患者さんの行動変容ができたとうれしくなります。

母親専任歯科衛生士をやってみて感じること

お母さんたちにリスク検査をしてみると、年齢が若いのにも関わらず、修復物が多く、口腔内リスクも高く、このままでは将来多くの歯を失う可能性があると感じます。お子さんと一緒にお母さんもメインテナンスを行うと、知識や理解が高まり、お母さんの口腔環境が改善し、おのずとお子さんの口腔の健康につながっていると感じます。

子どもころの歯科体験

小さい頃から母がよく定期検診に連れて行ってくれました。ただ、リスク管理がなかったので通っていたのに補綴物が多いです。自分の体験を通してさらにリスク管理と歯科医院の選び方で将来が大きく変わると感じます。

コミュニケーションで心がけていること

患者さんの表情を見ながら生活スタイルに合わせてどのような話をすれば患者さんに伝わりやすいかを常に考えています。