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福田歯科医院:足立志織さん

一人ひとりの患者様に寄り添い健康を共にするパートナーでありたいです

当院での私の役割

 成人の口腔衛生部を担当しています。当院は担当制で初診の資料採りから予防指導、歯周基本治療、治療期間中の口腔ケア、治療後の定期メインテナンスとリスク管理を行なっています。

歯科衛生士を志した理由

 過去に母が歯の矯正治療をしたことがあり審美的・機能的に回復していく姿を間近で見ていました。そのことがきっかけとなり歯科に興味を持ち、歯科衛生士という仕事を知り、私も患者さんに寄り添いサポートできる様な歯科衛生士になりたいと思いました。

所属の医院を選んだ理由

 当院は治療部、小児部、口腔衛生部、受付コンサル部と多くの部署があり、それぞれ主体となって活躍している歯科衛生士がいます。なおかつドクターも交えてチームにて患者さん一人ひとりを診ており、その連携が素晴らしく感動しました。また歯科衛生士としてのライセンスを全うできる設備・環境・システムが整っており、私もこの福田歯科医院で患者さんから必要とされる歯科衛生士になりたいと思い働いております。

メインテナンスの際に気をつけていること

 患者さんのライフステージ、生活スタイルに応じて適切な予防指導、それに基づくセルフケアの確立と口腔と全身疾患との関連を結びつけて教育を意識しています。歯科衛生士がケアを行うだけではなく、患者さんの参加を促し、患者さんご自身で口腔の健康を維持できるように意識をしてメインテナンスを行っています。

ホームケア指導で心掛けていること

 一度にたくさんのことを伝えたくなりますが、患者さんの能力に応じて少しずつ指導をしています。次までに達成していただきたい目標を決めて、次回の来院時にフィードバックを行っています。患者さんを認めることを大事にしておりますので、フィードバックの際はとにかく褒めることを心掛けています。

患者さんとのコミュニケーションで心掛けていること

 信頼関係を築くために、患者さんの理解者であるということが伝わる様な会話を心掛け、また身近でありながらも礼儀や言葉遣い、声のトーンや所作にも気をつけています。

初診時に現状分析とリスク評価のための資料採りを行い、それらを元に予防プログラムを立案しています。

患者さんへの診療情報の説明と患者の理解について

 当院は初診時に現状分析とリスク評価のための資料採りを行い、それらを元に予防プログラムを立案しています。プログラムを立てる際、分析ツールを活用し評価を行い、結果説明時には患者さんにそのツールを見ていただいています。また患者説明ではデンタルフラッシュというアニメーションソフトを活用しており、患者さんの理解をスムーズに得ることができています。

仕事のやりがいについて

 当院は一人ひとりに合った治療や予防指導、口腔ケアを行っています。治療が終わっても定期メインテナンスという形で、口腔の健康のみならず、全身の健康を守る取り組みを行なっています。歯科衛生士が活躍する場面がたくさんあり、担当制のため患者さんからの信頼もより一層得られます。資料採りから資料作成など患者さんと接していない時もやることがたくさんありますが、患者さんのためを想って作業することが楽しいです。

歯科衛生士として成長したと思う時

 技術面や患者さんとのコミュニケーション能力はもちろんですが、患者さんの状態や性格に応じての患者教育ができるようになり、治療やメインテナンスを中断させることなく患者さんを導けるようになったことです。

治療後もモニタリングを継続することで、健康に生活できる歯科医療を届けることができます。

MTM と一般診療との違いは何か

 一般診療とは疾患の原因を取り除き症状を軽減させることのみで画一的な治療になってしまうため、一人ひとりの患者さんにとって最善な治療を行うことは難しい場合が多いです。一方MTM は、患者さん一人ひとりに合わせた予防プログラムを立案し治療を行います。治療後もモニタリングを継続し再発しないための予防を行うことで、患者さんに健康で幸せに生活できる歯科医療を届けることができます。

クラウドを利用して診療情報を共有することに対して患者さんの反応とその効果について

 言葉で伝えても数日たつと忘れてしまうため、クラウドで情報共有することで、こんなに自分のことを考えてくれているんだなと信頼関係の構築にもなりますし、こんなこと言ってたなと振り返ることができるので、より患者さんの理解やモチベーションの向上になっています。

貴院に通われている患者の口腔内状況やその傾向

 地域的な特徴としては DMFT が高く治療を繰り返している、または定期的に歯科医院に通院していたのに歯を失っている、もしくは状態が良くない歯を抱えている方が多い印象です。当院にかかる患者さんは最後の最後に望みがあるならどうにかしてほしいというケースでの受診が多い傾向があります。

入職当初と現在の担当患者さんの口腔内状況や診療ニーズの変化について

 以前に比べると、より健康になりたいと思っている患者さんが増えているなという印象を受けます。ご自身で調べたり元々デンタル IQ の高い方が多くいらっしゃいますので、しっかりと正しい知識を教育し 、MTM に則りサポートし、クラウドサービスを活用し目指すゴールの共通認識を持ち続け、ビフォーアフターを共有することで、当院に通って良かったと言ってもらえることが多くなったように感じます。同時に治療に対する価値観も上がっており、スムーズに最良の治療を受けてもらうことができています。

生涯に亘り歯科衛生士を続けますか

 女性特有のライフイベントにより歯科衛生士を辞めてしまう方もいらっしゃると思いますが、自分のやる気と職場の理解があれば一生続けることができると思います。私は2回産休、育休を経て周りのスタッフや家族の協力もありスムーズに復帰しましたので、特に何の障壁もなく過ごしております。これから先もスタッフや家族に支えられながら、自分のプライベートも大事にしつつ、歯科衛生士を生涯続けたいです。

知識や技術をアップデートしながら、歯科衛生士としての魅力や取り組みを多くの人に伝えたいです

今後歯科衛生士としてどのようなキャリアを描いていますか

 歯科衛生士としての知識や技術を今後もアップデートしながら、自分が得意にしていることを同じ歯科衛生士に伝えていく機会を作りたいなと思っています。歯科衛生士自体も減ってきているので、歯科衛生士としての魅力や取り組みも多くの人に伝えていきたいです。

歯科衛生士の仕事をしていて良かったこと、嬉しかったこと

 過去に他院でむし歯治療を受け再治療を繰り返している患者さん、また歯に自信が持てない患者さんに対して、保健指導やブラッシング指導でリスクコントロールを行い、 治療期間もサポートを継続し、モチベーションを落とすことなく無事に治療が終了した時です。その後、自信を持って笑顔で歯を見せることができる様になり、食事も楽しみながら栄養状態が良くなり健康になっていく姿を目にすると、とても嬉しいです。

これからの歯科衛生士の働き方

 単にむし歯や歯周病のリスクコントロールだけではなく、より健康になるための保健指導や栄養指導を行い、全身疾患への影響を最小限にするために日々知識をブラッシュアップし、患者さんに伝え続ける必要があると思います。

好きなケアグッズ

  • DENT EX onetuft Systema
  • ジーシー ルシェロ歯ブラシ ピセラ P-20M
  • オーラルケア フロアフロス

使用しているキュレット

  • LM グレーシーキュレット
  • ヒューフレディ
  • アメリカンイーグル ブラックジャック

愛読書

  • 日常臨床&チーム医療に活かせる 歯科衛生士ビジュアルハンドブック