Author Archives: crecer_admin

　歯科治療には歯を保存するという目的を持つ治療、根管治療、抜歯などの口腔外科、歯周病、かみ合わせ、インプラント、矯正など様々な治療分野があります。
当院が考える予防とはそれらあらゆる治療を高い質にて行った先にあるものと考えています。

　一つひとつの治療が高い質で行われなくては治して壊れてを繰り返すこととなります。精密な歯科治療により歯を活かしケアをしやすい環境をつくることがなくては予防の質も落ちてしまうこととなるのです。
当院では基礎となる歯科治療において精密な治療を行える環境をつくることで歯を気にせず笑い食事できる環境を提供し、合わせて患者さん個々が抱えるかみ合わせや歯周病、むし歯リスクに応じたメンテナンス内容を行っています。

　当院は２０１２年に開院しましたが精密な歯科治療と患者さんに応じたメンテナンスにより１０年間歯科治療を受けずに済んでいる方が多々いらっしゃいます。
患者さんの健康には自身のことを理解する歯科医院との繋がりが欠かせません。
当院ではメンテナンスをすることや歯を残すことが主な目的と考えてはいません。
今後１０年、２０年を笑顔で患者さんと共に歩むことでいつの日か大切な歯を任せて良かったと思っていただけることが歯科医療としての目的としています。

　「生涯にわたって歯と口腔の健康・美しさを守っていくこと」を患者さんと共に目指しています。

　1937年から4代にわたって続く目黒の歯科医院です。2023年に移転をし、ユニットを増設、建物や設備も一新し診療環境はさらに充実いたしました。

　副院長の西は学生時代に熊谷崇先生と出会い、先生の取り組まれてきた歯科医療を志しました。研修医修了後は、日吉歯科診療所（山形県酒田市）にて勤務をし、本来あるべき歯科医療の姿、理念・哲学、その実現のための知識・技術を熊谷先生から直々に学び研鑽を積んでおります。日吉歯科診療所で数多くの患者さんを拝見し、熊谷先生の確立されてきた医療がいかに意義深く、価値あるものかを実際に目の当たりにすると同時に、この医療を続けていく中で生じる葛藤や難しさも痛いほど感じました。だからこそ、揺るがない情熱とビジョンに裏付けられた「歯科医療の在り方」をしっかりと受け継ぎ守っていこうという覚悟をもち、日吉歯科を卒業しました。

　一言に「予防歯科」といっても、その内容は実に奥深く複雑で決して一筋縄でいくものではありません。予防歯科というワードが昨今の歯科界のトレンドになり、多くの患者さんに求められるようになったことは喜ばしいことですが、その実態は「資料を採るだけ」「患者さんを定期的に来させるだけ」「クリーニングするだけ」といった中身のないものが横行している印象があることも否めません。まして歯科医院にとって「儲かる仕組み」として予防歯科が語られ、利用されている現実を非常に残念に思うこともあります。患者さんが「理念なきカタチだけ」の予防歯科ではなく、人生を共に歩み最高のパートナーとなってくれる歯科医院を見つけ「真の予防歯科」を享受、実践することを切に願っています。そして当院が皆さまにとってそんな医院であれるよう、スタッフ一丸となって常に進化していきたいと思います。

①規格性のある資料の記録
②個々人のリスク評価
③現状と病院論、リスクの説明
④ホームケアの徹底
⑤質の高いメインテナンス
⑥エビデンスに基づいた適切な治療
⑦予後の評価と未来予測
⑧これらの情報や記録にいつでも簡単にアクセス・確認できることを愚直に積み重ねながら、誠実に真摯に診療してまいります。

　しかしこの医療には患者さん自身の理解と努力、協力が欠かせません。我々医療者側が一方的に提供するだけで成り立つほど「健康を維持すること」は簡単ではないのです。
それでも「より良い未来」を望みご自身の健康としっかり向き合える方には全力でサポートさせていただきます。