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クラウド情報公開アワード受賞 宮城和彦

クラウド情報公開アワード受賞に寄せて

この度はクラウド情報公開アワードを頂戴しとても嬉しく思っています。みやぎ歯科室では2020年からクラウドシステムを利用した患者への情報提供に力を注いできました。診療システムの中にどのようにクラウドを落とし込んでいくかを一緒になって考え、日々診療業務を行う傍らでタブレットやPCにてファイルを作成し、適切なタイミングでファイルの送信をしてくれているスタッフに感謝申し上げたいと思います。

私は、クラウドシステムこそ予防歯科診療を新しいステージへと導く鍵だと思っています。急性期医療と違い、歯科医療は処置の結果がすぐには分かりづらいです。まして予防ともなれば、結果が出るまでに数年、十数年、それ以上かかるかもしれません。患者に分からないのであればコストをかけず、見かけだけの満足感を与え、本質から外れるような予防歯科が蔓延するのは自明と思われます。しかし、このクラウドを用いた患者の規格資料の情報提供というのは、全くごまかしが効かない、本物の予防歯科を提供する歯科医院にしか導入ができないシステムです。この情報提供が行われることの本当の価値を生活者が気づいたときに、より質の高い予防歯科医療を求める声が社会全体に高まるものと私は考えています。

社会構造が大きく変わっていく昨今ですが、歯科医療における本当の価値というものは変わりません。生涯を通じた口腔の健康維持を目標とし、スタッフ一丸となって研鑽して参ります。皆様方には本年もご指導ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。